ネットオークションでバイクを落札し騙された話
程度のいいバイクを少しでも安い価格で
手に入れたいという気持ちでヤフオクで
落札し運送されてきた実車を見て愕然！
インターネットオークションとしては
日本では最もメジャーで歴史もある
ヤフーオークション。
落札や出品などで使った方も多いはず。
私も、かれこれ１５年以上前から
主に出品者としてヤフーオークション
を使っていた経験があります。
出品、落札とも悪い評価はないので、
入札したり落札したりするときには
おかげでスムーズな取引が出来た。
さて、私がヤフーオークションで
ＣＢ７５０を落札し近くの港で受け取り
自宅にてレストアをした話は以前お話
しました。
ＣＢ７５０を落札した時は出品者が
北海道ということもあって現車確認は
断念しました。
それでも実動車（普通に走ることは可）
という出品者の説明を信用して落札し
代金を支払いました。
届いたＣＢ７５０は、確かに実動車で、
自宅まで乗って帰ることが出来ました。
出品者評価も、確かほとんどマイナスが
無い方というのもあって判断しました。
まあ、正直最高にいいバイクとは
言えませんでしたが、自分の許容範囲内
だったこともあり、まずまずの取引と
納得のいくものでした。
その後、別ページでもお話した通り
納得のいくレストア＆カスタマイズが
できました。
さて、その後私の息子（次男）が
バイクに興味を持ち始めました。
父親としては、自分の唯一の趣味で、
尚且つ唯一背中を見せることが出来る
バイクに興味を持ってくれた事が
とても嬉しかった。
因みに長男は全く興味ナシのようで
兄弟でも好みや性格は全く違うのを
肌で感じました。
次男は興味があるだけあって自分で
自動二輪中型免許（普通二輪免許）
を取得してきました。
私の時代と違うのは、一発試験では
なく自動車教習所で取ったこと。
最近は、大型二輪免許も教習所で
取れるようになったこともあって
若者の大多数が実地一発試験を
受けないらしい。
次男は、合宿免許というたぐいの
大勢で合宿して免許を取るという
方法で二輪免許を取りました。
私の時代には無かった方法なので、
何だか不思議な感じを受けました。
まあ、何はともあれ４００ＣＣまで
乗れる免許には変わりないわけで
それはそれとして良かったです。
実は免許を取る前から乗りたい
バイクを決めていたようでした。
そのバイクは、ＫＡＷＡＳＡＫＩ
ゼファー４００ＣＣでした。
ＫＡＷＡＳＡＫＩゼファー４００
私が長年バイクに乗っていることを
知っている次男は、合宿免許取得中に
探しておいて欲しいとのこと。
バイクにはそこそこ詳しい私は彼の
バイクを探し始めたわけです。
そこで思いついたのが、
ヤフーオークションでした。
前回ＣＢ７５０の落札をした経験で
次男のゼファー４００を探すことに。
何日かかけて、目ぼしいゼファーを
見付けて検討すること数日。
１台よさそうなゼファーを発見。
少し古そうではあるけれど写真を
見る限りは大丈夫そうでした。
ただやっぱりできれば現車確認を
したいという思いがありました。
出品者は運よく隣県だったこともあり
現車確認を申込ました。
確か落札日まで４～５日はあったと
思います。
ところがなかなか連絡な来ない。
やっと連絡が取れたのが確か落札日の
前日だった。
私の予定も急すぎて対応できないので
現車確認を諦めざるを得なかった。
実際に動くのかを確認したところ
以前まで動いていたのでたぶん
大丈夫だと思います。
とのことだった。
この時点で少し怪しいと感じたが、
まさか動かないことはないだろう
という性善説が頭をよぎった。
そこで現車確認をできないままに
入札作業に入っていった。
入札がどんどん入ってみるみるうちに
自分が思っていた金額を超えた。
他の入札者もどんどん入札するので、
これはやっぱりお買い得なのかも！
そう思って自分も負けじと再入札を
繰り返す事になった。
落札迄最後の数分の入札競争を経て
見事落札できたのです。
まあ、少し予算オーバーはしたけど
次男の希望であるゼファー４００を
用意できたことに満足でした。
それから支払いも完了し、
後は陸送されてくる現車を待つのみ。
メンテナンス等必要だろうと思って
近所のよく行くバイクショップに
直送手配していた。
数日すると、バイクショップから
届いたとの連絡があった。
その連絡の電話で聞いた内容に
腰を抜かしそうになった。
その内容は、こうだ。
「このゼファー４００はダメです」
え！どういうこと！
「長年放置されていたようで、
エンジンはもうどうしようもない」
とのこと。
“動くはずと聞いていましたが…”
結果、動かないスクラップ同然の
ゼファー４００をつかまされたのです。
出品者に連絡を取るも、
連絡も取れなくなった。
これは確信犯だと！
数日してメールが来たが、
動くはずとは言ったが動くとは一言も
言っていない。
またこれは友人のものなので、
私は代わりに出品しただけで詳細は
よくわからないという返事。
またノークレームノーリターン
という約束なので…
“やられた”
その一言です。
よく考えてみれば、
現車確認を申し込んでも全く返事が
無い時点で気づくべきだった。
落札前日に連絡してきたことは、
現車確認できないようにしたのだ。
また、気にはなっていたが出品者の
マイナス評価も若干あったことも
思い出した。
それまで十数年間落札者として
これほどまでに酷い騙し討ちとも
言える詐欺に遭ったことはなかった。
だから、
そこまで酷い人はいないだろう
という性善説を信じ切っていた
自分が間違っていたのである。
出品者としても落札者としても
全くマイナス評価が無かった自分が
これほどの仕打ちを受けた。
とてもショックを受けた。
でも考えてみれば完全に自分の
不注意であり甘さが生み出した結果。
大いに反省した出来事です。
そしてとても高い代償を払った。
次男のゼファー４００は別で用意し
騙された車両は部品どりとして
引き取ってもらった。
バイクのネットオークションは、
現車確認が必須ということを
思い知った一件です。
私のような失敗をしないように
くれぐれも注意していただきたい。
そう思います。
ここまでお付き合いいただいて
ありがとうございます。
