バイクライフ

おっさんライダーに鼻をへし折られた若き日の記憶

目安時間 14分
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20歳前後の時は、怖いもの知らずで自信過剰でした。30代をおっさんとバカにしていた頃にとんでもないおっさんに出会った時の苦い思い出…

 

 

 

 

 

 

 

 

ライダーには老若男女、
いろんな方がいらっしゃいます。

 

 

 

最近は特にリターンライダーと呼ばれる
中高年ライダーバイク女子などという
女性ライダーが増えています。

 

 

ライダー人口は車のドライバー人口には
遠くおよびませんが、バイクのライダー
は、移動のための乗り物というよりも、
バイクに乗ること自体が好きという
気持ちが強いように思います。

 

 

私も今まで、いろんなライダーの方々と
出会いました。

 

 

 

心に残る出会いをお話したいと思います。

 

 

 

19歳の時、車とバイクのショップに
就職したときのことです。

 

 

就職先のショップは、車やバイクを
販売・整備している会社だけあって、
社長以下、社員、スタッフの多くが、
車やバイクに興味がありました。

 

 

バイクに乗っているスタッフも多く、
また御客様とツーリングに行く機会も
多い会社でした。

 

 

 

私もその会社でバイクを購入してから、
一度ツーリングに連れて行って貰った
時の話です。

 

 

当時19歳で、16歳からずっと
バイクに親しんできた自分としては、
ある程度運転には自身がありました。
(そのはずでした…)

 

 

 

よく近くにある峠に走りに行っては、
自画自賛していたものです。

 

「俺って上手いなあ、天才かも!」

 

 

会社のスタッフと御客様と私も含めて
総勢10人くらいだったでしょうか?

 

 

ある日曜に、ツーリングに行ったとき
のことです。

 

 

年代では、私が19歳で一番若く、
あとは20代後半から40代前半くらい
の集まりだったと思います。

 

 

19歳の生意気な当時は、おっさんに
走りで負けるはずは無いと、タカを
くくっていました。
(自分ももうすぐ20歳のくせに、当時
20歳を超えたらおっさんだと思って
いました。)

 

 

 

まして30代~40代になんて絶対に
負けるはずがないと、根拠の無い自信で
満ち溢れていました。

 

 

さて、朝早くスタートして、峠道に
さしかかりました。

 

 

ここが腕の見せ所とばかりに、
張り切って走っていました。

 

 

 

私のバイクはZ2、その他のバイクは、
ドカティありCB750FありRZ350
ありと、バラエティにとんでいました。

 

KAWASAKI Z2(RS750)

 

 

あるヘアピンカーブの連続するコーナー
で、後ろから煽ってくる赤いバイクが
バックミラー越しに見えました。

 

30代のおっさん(すいません…笑)
が乗ったドカティ900です。

 

DUCATI 900SS

 

 

いくつかのヘアピンコーナーで、
後ろにピタッと着かれたままで
どんどんプレッシャーをかけてきます。

 

 

 

そして次のコーナーでした。

 

 

 

ヘアピンカーブの外側から、あっさり
抜かれてしまいました。

 

 

抜き去るときに "おっさん"は笑顔で…

 

" 遅い、もたもたするな "

 

 

といいました。

 

 

とても余裕のある表情がわすれられません。

 

 

その後、
CB750FRZ350などにも
あっさりと抜かれ続けてしまい、
気が付いてみれば全員に抜かれて
最後尾を走っていました。

 

HONDA CB750F

 

 

YAMAHA RZ350

 

 

 

その時のくやしさといったら、
言葉では言い表せません。

 

 

おっさん連中をバカにしていたくせに、
そのおっさん連中にこてんぱんに
やられたのです。

 

 

自分の根拠のない自身過剰と
バカさかげんに、自己嫌悪に
なったものです。

 

 

でもしばらくすると、
いっしょに食事なんかをしながら
話していると、バイクが大好き
ということにおいては、まったく同じ
なんだということがわかりました。

 

 

そして、みんなとてもさわやかで、
好感のもてるおじさんだということ
がわかりました。

 

 

そして自分がおっさんになっても、
そんなおっさんになりたいと思いました。

 

 

その後数年して、
私はそのショップを辞めて、ある会社へ
入社しました。

 

 

 

どこにでもいるんですね。

 

 

 

バイク好きが…

 

 

 

その会社の社長がやはりバイクキチガイ
なんです。

 

 

 

もうすぐ還暦なんです。

 

 

 

社長だけあってハーレーダビッドソン
をはじめCB750F、その他数台を所有
しているといういかにもお金のある
社長でした。

 

 

 

ある日、
他の社員でやっぱりバイク好きな人から

 

“今度社長とツーリング行くけど
    いっしょに行かないか?”

 

と誘われました。

 

還暦のおやじと走ってもなぁ…
と思いましたが、バイクでツーリングに
行ける事自体はとても嬉しかったので、
参加することにしました。

 

 

出発の朝です。

 

 

たまたま私の自宅に集合ということで
集まりました。

 

 

 

社長といえば、まるでレーサーにでも
なったような派手な革ツナギを着て
登場しました。

 

 

“なんちゅうおっさんや…”

 

 

と思いました。

 

 

その後出発したんですが、
社長のいでたちは、走りそのものでした。

 

 

 

対向車をものともせず、抜いて抜いて
抜きまくり、峠へいけばフルバンクで
コーナーを駆け抜けていきます。

 

 

ほんとに還暦かいな?

 

 

 

19歳の時におっさんにこっぴどく
やられた思い出が蘇ってきました。

 

 

 

正直開いた口がふさがらない状態です。

 

 

 

とても私達のついて行けるペースでは
ありませんでした。

 

 

後で聞いた話ですが、A級ライセンス
をもっているとのことで、つい先日も
鈴鹿サーキットでレースに出場した
とのことでした。

 

 

 

そりゃついて行けないはずだよなぁ~

 

 

といっしょに行った社員と慰めあってました。

 

 

 

世の中にはすごいおっさんがおる。

 

 

 

またまた思い知らされた事件でした。

 

 

でも悔しいというよりうらやましい
と思いました。

 

 

 

自分が還暦になっても
社長のようなおっさんになりたいなぁ~

 

 

 

というある意味あこがれの気持ちです。

 

“好きなことを何歳になっても続けている”

 

 

社長を見て幸せを感じました。

 

 

自分もそうなりたい。

 

 

純粋にそう思いました。

 

 

 

おっさんの話ばかりで恐縮ですが、
好きな事に年齢・性別などは
関係無いということです。

 

 

そして、好きな事をしている人は、
とても輝いている。

 

 

 

そして自分もいつまでも輝いていたい。

 

 

自分にとってバイクは、

 

 

" なくてはならないものである "

 

と再確認させられました。

 

 

そう思っていた20歳前後だった私は
今、当時の社長くらいの歳になった。

 

そしてバイクに乗り続けています。

 

同じ様な年齢になってあの当時の
社長の走りが、いかに凄かったかを
ひしひしと感じます。

 

 

今の俺には出来ない走りです。

 

 

 

自分は自分のペースで走ります。

 

 

今の自分が無理なく走れる
楽しいと感じるスピードで
乗れる間は乗り続けるつもりです。

 

 

バイク好きのみなさん。

 

 

 

いつまでも大好きなバイクに
乗り続けましょう。

 

 

ここまでお付き合いいただいて
ありがとうございます。

 

 

 

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