中型二輪免許を取得してからのバイクライフ
原付から始まったバイクライフが
中型二輪免許(400cc以下)を
取ったことで見える景色が一変!!
私が原付バイクとの生活をしている
うちに、同級生たちもチラホラと
原付に乗り始めました。
高校に入ってすぐにバイクに乗って
いたのが、自分のまわりでは自分だけ
という優越感にも似た気持ちがあった
のも事実です。
そこで今度は上のクラスの
中型2輪(今の普通二輪)バイク
に乗りたいと思うようになって
きたんです。
優越感の為というより、
いつかは750CC(ナナハン)
(当時は大型2輪バイクの代名詞)
に乗りたいという夢を、中学生の頃から
持っていたので、自然といえば自然な
気持ちの芽生えでした。
ただ、
原付の次にすぐナナハンに乗れるわけは
無いということは、自分の中では納得
していましたので、次のステップの
中型2輪バイクに照準を合わせること
となります。
中型2輪バイクの免許は、ご存知かと
思いますが、125CCを超える排気量
から400CC迄の排気量のバイクに
乗ることができる免許です。
(現在は、普通二輪免許と呼ぶようです。)
いままで、原付しか乗ったことの無い
私にとっては、まったくの未知の世界
であり、それがまた、自分自身を
わくわくさせていました。
さてさて、またまた免許の壁です。
原付とは違い、実地試験があるので、
練習が必要です。
当時も自動車学校に入校して取るという
選択肢もありましたが、お金が無いので、
自分の中では、はじめから一発試験しか
頭にありませんでした。
原付免許の時もそうですが、
大好きなバイクの試験ですから、
楽しみでなりませんでした。
また、
試験車両とはいえ実際の中型バイクに
乗れるというだけでもテンションが
上がりっぱなしでした。
当時の試験車両(SUZUKI GT380)
実地試験用の解説本を読んで、
ポイントを頭に叩き込みますが、
実地試験の実感がなかなか湧きません。
そこで試験場へ実際に行って、
試験を受けている様子を見学に
行きました。
見ている分には、簡単そうで、
実地試験を受けている人を見て、
“なんて下手くそなんだ”
“オレならもっと上手にできるのに”
とタカをくくっていました。
試験場のとなりに、有料の練習場があり
そこで何回か練習をして、実地試験に
臨みました。
いっしょに試験を受ける人と話をすると
10回目とか12回目とかいう人もいて
“ こりゃそう簡単にはいかないかも ”
と不安になったものです。
試験初日、
緊張しながらバイクにまたがり、
コースを走りだしました。
ものの2~3分でしょうか、走った頃に
マイクで、
“ スタートへもどりなさい ”
と言われました。
完走もできず不合格です。
完走するのは当たり前(当然)くらい
に思っていたので、へこみました。
“ なめすぎていたのと、自信過剰 ”
以外の何者でもありません。
ところが、試験を毎回受ける毎に、
“今度こそは合格したい!”
という気持ちで当日のコースを下見して
ポイントをチェックしたりするんですが
それ自体がわくわくして楽しくて
嬉しくてしょうがないという始末。
毎回実地試験に落ちるのですが、
暗くなるどころか、次の試験を受ける
こと自体も楽しみで、攻略ポイントを
考えているだけでも楽しい気持ちに
なってました。
好きなことというのは苦になるどころか
これほど楽しいということをこの二輪の
実地試験で思い知らされました。
まさに
“好きこそ物の上手なれ”
そのものです。
それから、数回はやはり完走できず、
6回目の試験でやっと合格したんです。
“ ついにやったぞー ”
という感じで、原付免許の合格とは
比較にならないくらいの喜びでした。
何回も試験に落ちての合格なので、
喜びはひとしおでした。
さて、いざ免許が交付されると、
いてもたってもいられず、早く大きな
バイクに乗りたくて乗りたくて
がまんができません。
自分としては、せっかく中型2輪免許を
とったので、当然その中でもめいっぱい
の400CCに乗りたいと考えてました。
当時乗りたかったバイクは以下
SUZUKI GS400
HONDA CB400FOUR
KAWASAKI KH400
スズキGS、ホンダCB、カワサキKH
などが、候補として上がりましたが、
金銭的に無理だとわかります。
何年もバイトして待てるほどの
心の余裕はありませんでした。
そこで知り合いから譲ってもらったのが
ヤマハRXという350CC2サイクル
2気筒のバイクでした。
欲しかった候補に上がったバイクとは
だいぶかけはなれた年式もけっこう古い
(10年前?くらいのバイクだった
ような気がしますがよく覚えてません)
ので、年季がはいっている
"しぶい?"
バイクでした。
YAMAHA RX350
でも原付しか乗ったことの無い私は、
大きな車体とエンジン音や排気音に
驚きました。
そして何よりもびっくりしたのが、
アクセルを開いたときの加速の
ものすごさでした。
握っているハンドルを放してしまい
そうなくらいに、身体ごと後ろへ
グイグイ引っ張られるのと同時に、
アクセルを急に開けると、
フロントタイヤが浮いてしまう
(俗に言ウイリーです)
という体験も初めてでした。
外見は、気持ちが落ち着いたときに
冷静に見れば、ちょっと
"おっさん臭い"
とも言えるようなスタイルでしたが、
初めての中型2輪バイクということと、
値段も安かった
(3万円くらい?だったような気がします)
こともあって、それなりに
満足していました。
それと自分としては、大型2輪バイク
を目指していたので、それまでの練習用
という意味合いもありましたので
2つ返事で譲ってもらった
というわけなんです。
ただ、"おっさん臭い"とはいえ、
このヤマハRX350という中型2輪
バイクによって、原付とはまったく違う
大きなバイク特有のライディング方法や
操作方法などを習得したことは、
間違いありません。
大型2輪バイクの練習用としては
もちろん活躍してくれましたが、
原付よりも遠くへのツーリングや
故障など、さまざまな経験をさせて
くれたバイクでした。
このバイクは高校卒業までの約2年ほど
をいっしょに過ごすこととなります。
ここまでお付き合いいただいて
ありがとうございます。